若干は愛したりもする
Dr.Jaco


   半音階のなだらかさで

   足下から

   境界が体を浸していく

   膝下から頭へ

   その水面を下から見ていると

   残雪がなだらかに

   空まで裏返る

   って

   はらり

   掻き揚げた長い髪が

   覆うのは

   緑の春山

   肩を抱くとか

   って

   あんま現実にはせぇへんけど

   そんな

   鼓動です

   言い訳がましく

   キレイやね

   で

   釣り合った


自由詩 若干は愛したりもする Copyright Dr.Jaco 2005-06-23 00:00:44
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