並ぶ、風と、流れる
吉原 麻
二時間後待ち合わせをした駅に居る君の背中を想って黙る
甘茶色耳にかかるべき髪の毛を指で遊ばせ五分の間を埋め
梅雨前の最後の晴れに出かけよう三浦海岸二人乗りの午後
まっすぐに続く空という残酷な
画
(
え
)
に魅せられて伏せられた時
短歌
並ぶ、風と、流れる
Copyright
吉原 麻
2005-06-10 12:35:51