星めぐり
はな
からだの曲線にそって
あなたは
かんたんなじゅもんなのだと指を折った
てのひらをそっとひらいて
りゆうもなさそうにわらった時
すこしだけ
えんえんとつづいてゆく
朝の風景を おもいだしてた
とんでゆく
しずかなまちの底にいた
合わせ鏡にうつった春のような駅で
あなたのからだはひえている
あたしのむねを ぎんいろにふちどる
夜をくりかえして
それでも大丈夫と言ったことや
深まってゆく、
それらのひとつ、ひとつが
やわらかなひかりのくずだったこと
今でも
すこし 不思議で
ぽつんとしてたら
空がさらりとひろがって
また 雨が
あたたかく とおりすぎて
くうきのうすいとうきょうに
くびすじのきれいな
少年のすがたがかけぬけて
ゆうべのあしおとをいつまでもきいている