夕焼け前線
umineko

愛情を持ってことばと向かい合う
簡単なようでむつかしい
誰かの作品を読む
誰かの日記を読む
誰かの声を聞く
誰かの

親しみを込めて私はそこに立つ
私の親しみを
だけどあなたは知らないだろう
私が伝えないからだ
伝える手段はある
だけど行使しない
デバイスはいくらでもある
だけど行使しない

伝えることがすべてではないからだ
もっと こう なんての
守護霊 みたいなあやうさで
あなたの背後
蝶の
見えない鱗粉が舞うよ
あなたの

空が夕焼けならば

それは
私なのだから


あなたが
もしも眠っていれば


それは
夕焼けなのだから
 
 
 
 


自由詩 夕焼け前線 Copyright umineko 2005-05-19 07:59:00
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