まるで忘れてしまったかのように
nm6

そこは底だったけれど、回りまわってきたので、よかった。









気づいている、息をしていて、横と縦を感じている。音声と重量にとらわれている。風が強いのはなぜだろう、と考えてみて答えはない。同じように、生きてるとか死んでるとか言う。


花、赤い。
植物に水をあげていて、伸びている。









「多分ね、終電がなくなったときに途方に暮れる感じ、あれと似てる。」
「それって、バランス取れてるの?」









読んだ。青は生きていて、そこに続くほとりで、不思議とどんな形容もふさわしい。瞬間、ぼくはまったく反復するなにかをなくす。捨てられないということも、気にさせるだけさせたあとは、やっぱり営為の価値なんだってさ。









/だったという。
/だったという。
        から、そこまでは思わない。
        とは言わないにしても、    
思わせるという。
というわけで、       ましてや、

//

言い表せない。









そこは底だったけれど、回りまわってきた。気づいている、息を止めて、前と後ろを感じてみる。音声と重量に、そばだててみる。風が強いのはなぜだろう、と考えてみて答えはない。同じように、生きてるとか死んでるとか言うな。植物に水をあげていて、ぼくらも延々伸びている。まるで忘れてしまったかのように。


自由詩 まるで忘れてしまったかのように Copyright nm6 2005-05-19 02:10:19
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