回文のカーブ
水宮うみ

よく噛み付く、神憑いた屍体。罪が靴磨くよ。
よくかみつく かみついたしたい つみがくつみがくよ


歪。春ハッピー。
いびつはるはっぴい


垂れ幕。芽を摘みつつ、蜜を恵まれた。
たれまくめをつみつつ みつをめぐまれた


依然鏡映し。罪は密室、海が完成。
いぜんかがみうつし つみはみっしつ うみがかんせい


昼は留守。真剣に死人幻視する春日。
ひるはるすしんけんに しにんげんしするはるひ


自由詩 回文のカーブ Copyright 水宮うみ 2024-02-21 18:10:11
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