即興
ミナト 螢
真っ直ぐな道を歩いて
誰にも出会わなかったら
新しいメロディを
口ずさんでみよう
言葉より軽くて
掴めない雲みたいに
形を変えても
信じられるから
ハスキーな声が
光のエフェクトで
何となく透き通る
歌になろうとした歌は
過去に生まれた癖に
未来まで生きようとするから
強く出来てると思いたい
青く澄んでいる
今日の空の高さが
君のいる場所なら
良く見えるのに
叶わなくても構わない
誰のことも憎まずに
泣いて笑って
いつか死ぬ時に
奪われる体温が
君との時間を震わせる
陽射しは少しずつ
僕を照らして
喋り過ぎた心を隠した
重たいコートの中で
柔らかい風が吹くと
君を抱いてるような
幸せな気分になった