五行歌、硬さ柔らぎの朝に
ひだかたけし

微睡みぬ夢の揺蕩いに
林立する森影の薄闇
ひたすらに耐え続く
耳鳴りの朝に布団蹴飛ばし 
起き上がり陽を浴びる歓び



陽の光 陽の熱
この新た一日の生活を
点火し意識を叩き起こす
光の熱の波を呑み込み自ら
自らの意識を叩き起こせる迄



道歩き行けば
紅梅に続き
白梅咲き開き
地味地道に賑やかな
隣家の庭に春の予感



街角に
何故かひとつ
聳え立つ大木在り
そを手に触れその硬さ確か
柔らぐ熱に夢の森影払い落とす






自由詩 五行歌、硬さ柔らぎの朝に Copyright ひだかたけし 2024-02-07 22:43:11
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