あなた
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優しい声
優しい冗談
優しい嘘
優しい笑顔
優しい気配り
優しい心
優しさは
私が決めるのです
あなたが
私を傷付けようとも
私が
そして私にとって
あなたの優しさは時々
とても悲しい
お金を稼ぐことが
生きることです
究極的には
愛なんていらない
憎みあいながらでも
生きることは尊く
死ぬまでは幸福なのです
あなたは
私に気が付かない
体が求めるのは心です
心は何も求めていないのに
あるべき姿でいるほど
嘘になる
それも仕方がないと
諦めるには
私は饒舌すぎます
舐めたことのない砂糖の味を
知っているのは
物乞いだけだから
傷付いた痛みを
本当に知っていることを
あなたは
知らない振りをする
晴れた日に
傘は差さない
いつかその時が来るのを
ただ
じっと待ち伏せている
優しさは
時に自分を損なうほどの
ひどい自惚れ
年老いていくわたしたちが
秋を迎える頃
実る世界を祝えたらいいのに
きっと
優しさは
わたしたちを崖から突き落とします
ごちそうと呼ばれる機会を
知らないわけでは
ないのですが
しばらく縁が無くて
それを目的に動くほどの
力もありませんし
正直言って
食事の仕方も忘れてしまいました
どうして
いつ死ぬのか
生きていることも
思い出せない
そんな人の
目じりに光る
涙の味が
どんな風に舌を刺すか
私は知ってしまったのです
はしたない思いをして
あなたを追いかけたくない
いやしい体で
恥をかかせたくない
色々なことがあるのです
生きているというのは
ね
優しいあなた
自由詩
あなた
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2024-02-04 14:02:33
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