春日線香

生活に狂え
と一言いただき
巨大な師の生首が
浮かぶ町で暮らすことになる

朝夕を過ごし
飯を食い糞をひり
普請して窓から師の顔を
眺めて暮らす

空は磨いたようで
風は穏やかに吹く
腐りはじめた師の
甘い腐臭を運んでくれる


自由詩Copyright 春日線香 2024-02-02 19:34:57
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