酔生夢死
あらい

小さな鏡に星空を映し過ごそう
アカやキイロやミドリや、やみなども考えて
あまだれをすこし、口に含ませて 一日中

節々と軋み、渇いた喉、潤すかのように近寄せ、
銅版画の域は足溜まり。どこやら上ずった、
口説くわけもないのに、嗅ぎ回る、体格も
もうすでに終わっていても、てい、
笑顔を振りまいたつもりもないがわたしは
死なないつもりなのだ

明日の櫂もないのに 三日月ボートで海を割る
歩いても 歩いてもたどり着かない崖がある


自由詩 酔生夢死 Copyright あらい 2024-01-06 21:53:01
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