黄金郷
レタス

覚醒と昏睡のはざまでウオッカをあおった
深海にゆらり ゆらゆらと漆黒を彷徨いながら
エルドラドを求めて沈没船の古地図を探した

否… それは既に此処に在る
言霊の山だ!

ナンバーワンを求めてオンリーワンたちがその山を登っている
幾千 幾万の言葉が交差して互いを磨きあっている
無量大数の命が俺に囁いた

私を愛してと…

独り生まれて 独りで死んでゆく
孤独を忘れるために言葉を交わし
光と闇の中でDNAを永遠に残そうともがいている

エルドラドは己の胸中に在るのだ!


自由詩 黄金郷 Copyright レタス 2023-12-10 23:03:25
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