いつもの朝
wc

アラームの鳴る朝はいつもくびまで浸り
電柱をたよりにからだをとどける

夜中に
空気を入れかえようと
窓をあけ
寄せる金木犀のかおりに
みちていく
いつもの朝から
今日は
水平線までひいて
つま先で汀があそぶ
ひとときのからっぽが
コンセントを眺めて
窓をあけるように
さざなんでいる


自由詩 いつもの朝 Copyright wc 2023-10-18 22:49:07
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