エースをねらえ!第9巻の詩が好き
松岡宮

「エースをねらえ!」。

有名な漫画ですが、テニス漫画という以外は何も知りませんでした。
とある筋から入手して読み始めましたが、第11巻のサブタイトルが

「宗方コーチの死の巻」

・・・おいっ!

・・・すごいネタバレじゃないか・・・。

いわゆる昭和のスポ根漫画ですが、
いきなり永平寺で修業したエピソードが出てきたり、
詩が引用されたり、思ったよりも哲学的というか、言葉が魅力的な漫画でした。

そう、9巻で、藤堂さんの大学祭に行く場面に、詩が効果的に用いられています。

藤堂さんに誘われた大学祭で、ひろみと藤堂さんが
「イメージの箱/電子工学部 心理学部 芸術学部 協作」という出し物に入り、
その出し物のなかで、ひろみは自分の思い出に出会い、となりにいる藤堂さんのかけがえのなさに気づくのですが、その場面に以下の詩が出てきます。


○高村光太郎の「いやなんです あなたのいってしまうのが(人に)」

○ハイネの「その口から 愛のこもった 言葉が聞きたい!」

○若山牧水の「山を見よ山に日は照る (中略) いざ唇を君」

など など・・・。

漫画のなかに詩が出てくると、なぜか嬉しくなってしまいます。


散文(批評随筆小説等) エースをねらえ!第9巻の詩が好き Copyright 松岡宮 2023-09-05 23:25:18
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