connte'ro,'ecrrot’y'pinele!
竜門勇気


今日が初めてのように踊れ!
花束と吹雪の舞う中で
蜜の腐った香りに囲まれて!
死者が蘇り
さばえなすベッドを囲んで!

卵黄と清水の間に
一人雫汲みながら
妖精の住処は
わたしの内にあるとつぶやく

河原の中で価値あるものを
探しているのは誰?
あの日何をつづけると誓い
そして誰を殺すと決めた?
壊すと決めたものと
これ以上ない力で
掴み、振り上げたものは
なんの関係もなかったじゃないか!

水面に浮かんだ波の中で
加護を知るものは浮かび沈む
溺れた罪悪を喜んで踏んだのは誰だ!
壊された命が濁って
あのゆらめきに押し流されて
やがて清水にかえっていくのを見て
安心したか?
妖精の住処は
わたしの中にもあるかもしれないと
思うだけで満足したのか?
何が続き、何が終わるのか
自分で決められると
まだ、思ってるのか?

さあ!
今日が初めてのように踊るんだ
笑顔と装束でだけ飾って!
死者とだけ
酌み交わせる酒でも持って!



自由詩 connte'ro,'ecrrot’y'pinele! Copyright 竜門勇気 2023-07-12 00:23:36
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