演技よりおもしろいことがある
白書居

ずっと気になっていたドラマを見てみることにしました。
ということで、「寺内貫太郎一家」第1話 を観ました。
ものすごく雑ですがさっき見た感想を書きます。
第一印象は、バカボンのパパとママの面影を感じました。
なにしろこぞって演技が地盤沈下しているなかでママが光っていたので、だったのですが、
みているうちになんて言うか、演技は棒人間でもこれは嘘じゃないのかもしれないぞと
かえって思われてきて、斬新な感じになる。演技の巧緻より見るものがあるんじゃないか。
漫画でも血肉が通いそうな瞬間に瞳が輝いたり背景に花が咲き乱れたりってあるけどさ。
1974年当時を生放送で経験しているひとは違う感覚がまたあるのだろうか。そうだろうと思う。
通じないネタが入っていることもあって、タイトルもブロマイドも横尾さんが描いているし、なんだかその場所に作った舞台みたいで、歌まで入っててナイスでした。そして壁でジュリーがあなたを見ている。
いま4歳の子がこれをみてどういう感じに受け取るんだろうとか、
まあこうでしょうね。 こどもは足を怪我してもにこにこ走って、もらった鉛筆をおとうさんにプレゼントしたくらいで
だから、わるいけど雑だからそう見えても、そうじゃないことがあるってことだろう。呆れるくらい極端にそれをやる。 ※
向田邦子の本も手に取ったことがなかったけれど見てみたくなりました。

詩を書くことと石に名前を刻むことはすこしだけにているところがある気がします。
そんな劇中で、芸能人はみんな整形手術をするのでしょ?と新潟から上京したお手伝いの女の子がいうのですが、
こんなセリフには今さらドキっとしたりして、でも引き換えにするものが容姿ですむのなら、そんなことは些細なことなのかもしれない。現代はそれどころじゃないかもしれないから。※
このきききりんはきききりんかきききききりんか、そうでないとしたらどんなきりんであるのか。もしかしたらそのころ渦中のネタだったのでしょうか。こういうあたりは時系列で知らないとってことかな。事情に通ぜず知る人になれないんですが、当時を知るひとのお喋りを聞くのがいいんだろうけどな。
不思議に元気をもらえるから、知らない人なら今こそ見てみてほしいような。つづく。
2話目以降も期待したい。

ドラマに詳しくない自分のみて思ったことを書きました。またよろしくおねがいします。


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そのときの今―現在
もしかしたら、になっちゃうけど
オトナもコドモもどこかちょっとじぶんのことをワルイと思っていたんじゃないか。
なんていうか子供のころって、そうじゃありませんでしたか。
これは私のせいなのかな。


いや、そのときの芸能人は凄まじそうな話を聞きますね。失礼しました。
いまは芸能人でなくても美容整形外科は繁盛しているからつい口が滑って余計なことを。


散文(批評随筆小説等) 演技よりおもしろいことがある Copyright 白書居 2023-03-25 05:04:55
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