「母への手紙」
ジム・プリマス

 長く続いた地の時代が終わり、風の時代が訪れようとしています。弥勒の時代の始まりでもあります。弥勒の時代が始まる条件は一つだけ、正しい貨幣観を持つことです。
 銀行から借金した時と、国が国債を発行して財政出動した時、信用創造によって、貨幣はまるで無から有を生じるように、生まれるという、現実を知り、正しい貨幣観で観ると、国の借金1230兆円は、現在まで国が国民の側に供給した貨幣の総額に過ぎないということが理解、出来ます。
 テレビや新聞などのマスコミや、その陰にいる財務省が、国債発行のことを赤字国債と呼び、国の借金で国の財政が破綻すると、さんざん煽ってきましたが、それは真っ赤な嘘です。国民の家計と、国の財政は大きな違いがあります。それは国には貨幣を発行する権限があるということです。国民の家計にとって借金は借金でしかありませんが、国は借金を返すために、貨幣を発行することが出来ます。
 結論から言えば、二つの制約を除けば、国は際限なく国民のために貨幣を供給することが出来ます。制約の一つは、貨幣の供給が大きすぎると、モノに対する貨幣の価値が下がりすぎてしまうこと、だから国は貨幣の供給量を調整するために、税金で貨幣の一部を回収する必要があるのです。制約の二つ目は貨幣を使いすぎてモノを消費しすぎると、資源が枯渇してしまうことです。
 日本のデフレ不況も、物価の高騰も、食料自給率の低下も、農林水産業の衰退も、少子化の問題も、年金や福祉の問題も、東京の一極集中や、地方の衰退も、国民の格差拡大や、貧困化の問題も、国防の問題も、国が正しい貨幣観に基づいて、積極的に、財政出動をすればすべて解決することが出来ます。
 日本が抱えている問題の全てを解決することの出来る、通貨の信用創造という手段も、それに必要な富も、神は用意してくれていたのです。後は日本の国民の過半数が、信用創造で貨幣は生まれるという正しい貨幣観に目覚めれば、日本は経済的に復活し、再び、世界の冠たる地位を収めることになります。
 霊的にも、道徳的にも、伝統や衣食住などの文化についても、医療サービスや治安の良さなどの、社会の成り立ちにおいても、礼儀正しく、他者に寛容で、マナーを守る、国民性についても、科学技術においても、作り出す製品の品質においても、提供するサービスの質も、すでに世界の冠たる地位を占めて、世界中を凌駕しつつあることが、インターネットの普及などで、世界から認知されつつあります。
 思い上がるのは良くないですが、世界中で一番、古い民族である我々、日本人が住む日本が理想郷となり、世界のお手本となる日が来るということです。
 今年2023年がターニングポイントです。今年、正しい貨幣観が日本の中でどれくらい広がるかによって、今後、日本が繫栄するか衰退するかの二つの道に分かれます。
 「家はお徳が回ってくるのが最後なんじゃ。」と貴方が言っていましたが、日本が経済的に繁栄して、その余裕で社会全体に十分な量の貨幣が流通するようになってから、社会福祉の見直しがされ、年金の額が増えることもあるでしょう。但しそうなるのは、だいぶ時間が過ぎてからのことになると思います。またはベーシックインカムのような形の制度が導入されることになるかも知れません。そういう動きが出来れば、あなたが生きている間に訪れることを祈っています。



散文(批評随筆小説等) 「母への手紙」 Copyright ジム・プリマス 2023-03-22 03:38:38
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