ライムハザード
れつら

ライムやぞ
わざわざやぞ
わざありのらいむやぞ
とだいぶ大きくでたあと
抜け落ちた穴のあと
ほぼカラやぞ
仮宿にサイフ忘れた
抜かれて最終なんぼ計算したらつらいぞ
そんなささいなことども
ふんだらええぞ
ふんだくったらええぞ
ふんだりけったりするのがライムぞ
ちょっと待ったがきかんと
いかようにも流れ出て去っていくのがタイムぞ
折り重なっていく債務と
二度と迎えたくなくても朝やぞ
介護やなあと
酔っ払ったあるいはよっぱらってなくても
引きずってくれる友人や家族や
その誰もいなくても雨宿り
つまりやがて雨上がり
レモンをひと絞り
香り付け
俺鼻死んでんねんけど後遺症で
そうでしょうね
みんなこのごろになったら
どっか神殿で祈るなんとか協会
終わらんかったわジハード
人生マジハード
それがバズワード
みなまじでつらい
まちまちにつらい

愛に業を
愛にもし業の出入りの余地があり
よちよち歩きがあり
わざわざすることがあり
明日もあさってもあり
愛のある朝も
起きる甲斐のない朝も
昼もあり
なにもない日もあり
そんなときに言葉に
ならない言葉にならないか
重ね重ねすぎたときに
どきどきしたときに
ならないか
どきとどきの間に
縄文と弥生のあいだに
わすれられた一瞬に
絞り忘れたライムに


自由詩 ライムハザード Copyright れつら 2022-08-16 20:25:57
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