ある日の眺望
アオゾラ誤爆

ほしかった言葉をいくらでももらえる
愛しているとかそういうやつで
ひとりじゃないのかもしれないと
つまらない夢を見なくなった
道端に伸びていく薄緑の細い茎の
ちいさく開いて枯れていくあの花を
あの、花
大きな声で言ってやればよかった
雑草でも美しいと

遠い道の先にまだ立たないマンション
湿っぽい路地裏から急な坂道で空が抜けている
空間のような季節
私なら見つけられるだろうなって小さく夢見ていた
すぐに忘れるようなこと
あなたが知らないこと
いつも



自由詩 ある日の眺望 Copyright アオゾラ誤爆 2022-07-27 16:55:53
notebook Home 戻る  過去