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アオゾラ誤爆

おもい鉄の扉を
押した
瞬間にまなざしが交差する
待ち合わせには慣れている

ここはもう寒くないよ

暗がりにふさわしく目を開いて
ひとびとの騒めきを聞いている
楽しいのは
誰もいない世界のようだということで
永遠に歩き続けることも
できそうだ

あたたかい場所へ
言葉へ
あるいは身体へ
糸のように簡単にほどけない

その曲線
時に迷うこと
流れる川をたどる
ここにある目印にはきっと帰れないから
なくしても大丈夫って言って


夜に
電車を降りて
つよい雨が降っていても平気だった
窓を打つ水の光
知っている また春になった
わたしたちは季節を嗅ぎ分けて
どこまでもいく
どこまでも


自由詩 destination Copyright アオゾラ誤爆 2016-04-03 23:47:25
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