浅い眠り
花形新次

マンションの窓から
駅前通りの
信号機が見える

たった一人
自分だけが見ている
世界で

それが何だか
とても不安にさせる
────午前2時43分

やっと1台
小型トラックが
過ぎて行ったことを
確認して

浅い眠りにつく

浅い、浅い
眠りに



自由詩 浅い眠り Copyright 花形新次 2022-03-30 20:51:56
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