満州国承認
花形新次

街の喧騒の中に
身をおいて
使い捨てマスクを脱ぎ捨てると
思い切り息を吸い込み
そして叫ぶ
「オミクロンよ!来るがよい!」
しかし、毎日一万何千人も感染する今
罹ることに大した意味はない
それよりも
イカした彼女の使い捨てマスクを
貰う術はないだろうかと考える
ほんのり残る彼女の口臭を感じながら
ウクライナの将来と
「ねえプーチン、こっち向いて」
のシワ伸ばしについて
考えてみたい

それ以外には
Amazon primeで
ジャック・リーチャーを見るぐらいしか
やることがない

つまんねえなあ
中国にでも
侵攻してやろうかな


自由詩 満州国承認 Copyright 花形新次 2022-02-26 08:30:05
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