料理で俳句⑪ブリ大根
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本日のお品書き~ブリ大根~


 出世していま煮られをるブリ大根


 今冬はいつになく寒ブリが豊漁だったとか。そういえば昨年の秋、鮭網にブリが大量に入って、鮭が全く取れないと嘆いていたのがその予兆だったのかも。おかげでブリを食べる機会が増えた。

 ブリを買う時は刺身用とブリ大根用のアラを同時に求めるのだが、いつも決まってブリ大根の味が今一つなのがなぜかよくわからない。はっきり言って旨くない。正直に言えばマズい。

 ブリのアラはまな板に載せて熱湯をかけて臭みはちゃんと流すし、大根は芯の硬さが取れるまで前もって湯がいている。そうして、酒と昆布醤油で煮るのだが。これで間違いないはずなんだが。なんど作ってみても納得がいかない。ブリと大根の味の相性というかコラボがしっくりこない。ほんと、なんでだろ。

 同じようなレシピで作る「鯛牛蒡」は、鯛も牛蒡もあんなに旨いというのに。ブリ大根というのはそもそも旨くない料理なのか。そういえば青物はあまり野菜と煮物にしないような。サバは味噌煮、イワシは生姜煮などにするが、野菜はいれない。となるとあの料理は大根を売らんがためのキャンペーン料理だったのか。一年の八割をバレンタインで売るチョコレートのような。これが正解だったりしてね。




俳句 料理で俳句⑪ブリ大根 Copyright SDGs 2021-02-23 09:02:12
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