言葉にならない
ミナト 螢

沈黙の間を
星が瞬いてゆく
切り裂いた闇に
さよならの文字を浮かべて
明日が来るのを待っていた
このままふたりで
砂時計になれたら
3分だけを永遠に繰り返して
生き続けるのに
やっぱりガラスは
割れてしまうんだ
心が区切られた時
震える声で
光る破片を投げた
同じ場所で傷付くために
夢なら醒めて
愛なら褒めて


自由詩 言葉にならない Copyright ミナト 螢 2021-02-10 16:08:18
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