それでも空は
ミナト 螢

寒いのに
洋服を脱ぐように
空は雪を降らせた

孤独が燃え続けて
怒りに変わるから
心を冷やした
白い世界を
優しさへと近付けたい

歩く道が
作られても
壊れそうなものほど
触り方が難しくて

ポケットの中を
温める手が
人の形を探していた


自由詩 それでも空は Copyright ミナト 螢 2021-02-04 17:14:29
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