風の箱庭
由比良 倖

こんにちは愛の調子はどうですか感情的に生きていますか?


この冬をただ生きていて夕焼けをただ浴びていて何か足りない


人生は虹のようだと思います良くも悪くも生きてこられて


錯乱が終わったあとの美しい自責の時間、夢みる手首


誰もいない廃墟で夜を過ごしたいリチウム電池をリュックに詰めて


ねむってる君の気配と窓の外、埋め立てられたような青空


短歌 風の箱庭 Copyright 由比良 倖 2020-12-28 19:45:18
notebook Home 戻る  過去 未来