ごらんちんちんが笑っているよ
はだいろ

こどもはこどものまま
おとなになるんだよ
おとなになってもこどものままで
きっと泣いているんだよ
ほら ちんちんが笑っているよ


しなびた顔が鏡にうつっても
ほんとうはなにも まなんでなんかいないよ
知らない なにもわからないままだよ
おうちに帰りたいよ
そして 部屋から出たくない


鏡のなかの自分を見つめることは 
ほんとうはだれも こわくてできやしないよ
いいんだ ぼくのことはおもいださないで
ちんちんがこっちを見るよ
そして 困ったように笑いかけるよ


ごらん ちんちんが笑っているよ
ほら
きみはひとりぼっちじゃないよ
ほら ちんちんが笑っているよ





自由詩 ごらんちんちんが笑っているよ Copyright はだいろ 2020-12-04 23:01:19
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