わらしべ
帆場蔵人

遊べや遊べ わらしべ一本
わらしべ一本 遊べや遊べ
遊びをせむとや生まれけむ

誰もが一本のわらしべ握り
明日は長者か乞食ぼうずか

種もみの実りを待たずさり
中洲で噛みあう野犬の群に
案山子の眼がひとつ落ちた

わらしべ一本 手放すならば
その手はなんでもつかめるぞ
なんでもつかみなんでも育て
なんでも手放し空でもつかむ

遊べや遊べ 夕陽にのびた
その影こそがわらしべ一本
わらしべ一本 遊べや遊べ
明日は長者か乞食ぼうずか

楽しや愉し 烏が阿呆と鳴いたなら
童に戻り遊びをせむとや生まれけむ


自由詩 わらしべ Copyright 帆場蔵人 2020-02-14 04:21:09縦
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