聖夜の夢
服部 剛

年に一度の聖なる夜
壁に掛けられた靴下には
目に見えない歌が
そそがれます

十二月二十四日の聖なる夜
無数の子供等は
あどけない寝顔で
それぞれの夢を見るでしょう

僕は神さまの姿を見たことはありません
けれど子供の夢見る夜空に
今宵、星は光り

耳を澄ませばーー雪原の彼方から
人の世の暗闇に火を灯す
あの鈴の音が・・・聴こえてきます






自由詩 聖夜の夢 Copyright 服部 剛 2019-12-25 01:42:04
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