最後の一段
イオン

生まれ落ちた階段
踊り場ぐらい作ってくれてたら
降りる向きを変えられたのに

天に昇るであろう階段
手すりを付けてくれてたら
観察しながら昇れるのに

いつも最後の一段で
転んで登れなかった人生だから
最後に転んで生きかえって
ずっと死ねないかもと
目を閉じる


自由詩 最後の一段 Copyright イオン 2019-11-23 14:39:39
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