古い友人が、夢にあらわれた
小学校５年生のときに同じクラスだった
中学、高校、一度切れた縁が
再び戻って、だけど
ひょんなことからまた、途切れて
そんな友人だった

夢のなかで彼女は
もう、昔買ったものみんな処分するの、と言って
いらないものたちを部屋に広げている
若いころに買ったブランド物のバッグ
９０年代の雑誌類
表紙はKinKi Kidsだ
こちらを見ている幼な顔の２人の少年と
目を合わせながら私は
物持ちがいいねえと感心している
彼女は
長く持っていすぎた、というようなことを
言葉すくなに話していた
いいじゃない、私なんて何でも捨てちゃうからと
返したけれど

ケラケラ笑って遊んだり
なんだよこいつとムカついたり
意地悪言うなよと憤ったり
そんな、古い友人だった

彼女がどうしているか、私は知らず
私がどうしているか、彼女も知らない
姓が変わってしまえば、なおのことわからない

元気にしていますように