「寂しい」は、無視するに限るね
秋葉竹

寂しいと
口に出すのがくやしくて
ぜんぜん寂しくないふりをする


吹かれ堕ち
桜の花の無残たる
汚れた悲しみなんかが好きだし


憎みたい
人ならいっぱいいる夜に
憎むきもちを悲しんでいる


《約束》を
誓われた嘘に気づいても
知っててすがった、弱いってバカだ


『寂しい』が
神の御手だと言うのなら
そんな運命、ですら、無視する


そんなこと
だれでもそうだろ、幸せに
『寂しい』なんて邪魔だと知ってる






短歌 「寂しい」は、無視するに限るね Copyright 秋葉竹 2019-07-10 09:24:43
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