私たちは偶然の死に見張られている
花形新次

高齢者夫婦や
中高年ニートが
人間凶器になる瞬間に
出くわしてしまったとき
私たちは
それを偶然の出来事として
素直に受け入れることが出来るだろうか?

生い先短い
死にかけのジジイ、ババア
生きているようで
死んでいるベテランひきこもり

こんな奴らの犠牲になるほど
安っぽい人間ではない

そう考えると
強制収容所や人生定年制が
ありありと現実味を帯びてくる

「生きていてはいけない人はいる」

自分が酷い目に合ったときに
気づいても遅いのだ


自由詩 私たちは偶然の死に見張られている Copyright 花形新次 2019-06-06 22:30:34
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