磨りがらす
はるな
日々の傾き
わたしたちは
あかくなる木々にもおびえて
言葉のすき間に
場所をもとめた
磨りがらすのように
ざらついた気持で
いっさい誰のものにもならない
なにひとつ手にもたない と
宣言しながら
おもたく湿った体から出られない
遠くへ遠くへ遠くへと
おもうたび裏返る
体を、おさえつけるように
意識がかろうじて
境目をしている
自由詩
磨りがらす
Copyright
はるな
2018-12-22 20:03:35