タルラー・バンクヘッドと酒を飲む
小卒

今日もまた夜が来るのだろうか
誰にもわからない

今夜 タルラー・バンクヘッドと酒を飲む
安い酒しか用意できないかもしれないが
彼女は喜んでくれるだろうか

歳をとった僕は 何をしているのだろうか
何もしなくたって歳をとるのに
先に進めるのかという不安は
何故あるのだろう

タルラー
貴方の勇気は どうすれば手に入りますか?
貴方もどこかで 迷っていたのですか?

時計の短い針が 右下くらいを指した頃
青はとっくに持ってかれて 赤も沈んでしまいそうだ
このまま黒がやってくるのだろうか
誰にもわからない

今生きている僕は 何をしているのだろうか
詩を想い 故人を想い 歌っている
今この瞬間って どの辺りまでなのだろうか
一秒先も未来なのかな たった一歩先

その一歩が こんなにも恐ろしい

タルラー
貴方のために バーボンを用意したよ
貴方のために 夜を信じたよ

今夜 タルラー・バンクヘッドと酒を飲む
今日もきっと 夜が来る


自由詩 タルラー・バンクヘッドと酒を飲む Copyright 小卒 2018-11-21 13:59:55
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