星と僕は他人だ
竜門勇気


いつもの僕の 窓辺には
小さな壁が 舞っている
知ってることだけ 捕まえた
子供の顔で 生きている

羽虫を一匹 食べてると
大きな蝶が 飛んできた
子供の顔の 壁たちは
一瞬わらって 唾を吐く

いつもの僕の 宵闇に
きれいな星が 濡れている
どちらが悪いか 神様が
触れる罪を 数えてる

家を忘れて いつからか
知らない人と 生きてきた
忘れた声が 蘇る
生きてた時間は なくならない

知らない人は 僕たちの
知らない未来を 知っている
知ってる人は 僕たちの
消せない過去を わらっている

忘れた声が 蘇る
いつもの僕の 宵闇に
小さな壁が 舞っている
触れる罪を 数えてる



自由詩 星と僕は他人だ Copyright 竜門勇気 2018-04-03 14:02:42
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