凍えるように

荒れ果てたこの街に
すさんだ風が吹く

もう帰ろうか

帰ろうよ

との便りが耳元を霞めて行く

ああ

ああ

ああ

何故、何故荒れ果て黒く塗りつぶされた街の景色は、
凍えるように美しいのだろう

凍えるように


自由詩 凍えるように Copyright  2018-01-10 22:21:09
notebook Home 戻る 未来