神光
moote

手の平にいる熊たちに
寄り添う二人の神の神光
その滑らかな荒々しさを
喜びで包んだ名もなき紫

火は火と呼ばれることもなく
ただ火のようにありつづける
大げさな仕草に疲れ果て
猫の枕元で茶筒を転がす

光に違う光が混ざっていて
一人の人間はそれを探し求める
一人の人間はやがて一つの光から離れ
二つ目の光を理解する

今についていけず
過去で笑う
一人の状態を誰かに伝えると
初めて聞いたと言われた


自由詩 神光 Copyright moote 2018-01-02 18:01:12
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