信じることができるか
狩心

心震わせるものがあって
体動かさずには居られない

どんな苦しみの中でも
心震わせるものがあって


 君たちが飛び跳ねると
 根拠もなく元気がもらえて

 君が涙すると
 愛を覚えて


崩壊しそうな私を
心と体が受け止めてくれている


太陽の真下で
 影のない人間が
 存在を超えて爆発する

 その瞬間を目撃したら
負けそうな自分は何処かへ
           そそくさと逃げて行く


 祈りよりも高く 蠢いている
 私には勇気しかなく
 怖いものなんて何一つない
 
 孤独なあなたが居るなら
 私はあなたのことを想う
 そんな存在が居ることを
 信じてくれるだろうか


少年のように迷わずに
 僕はあなたの心の中心へと向かう


 僕の体は君を抱く
 信じてくれるだろうか

 僕がそばに居ることを
 僕が震えるほど君を愛していることを

あなたを救うことで
 僕も救われるということを


 流れる音に身を任せ
 無邪気に飛び跳ねる此処には
 確かに
 確かに人間がいる

そんな当たり前のことを
 何度も何度も噛み締めている


自由詩 信じることができるか Copyright 狩心 2017-11-14 13:10:29
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