空白の季節
st

季節は 夏をわすれて
夏とも秋ともいえない

空白の季節がうまれた

夏をさがして  野山をかけても
秋のみのりの  かげりを
みつけるばかり

朝おきて そらをみあげると
いいしれぬ不気味な予感が
青空をかけめぐる

太陽の輝きは  衰え

青空は雲でおおわれ
  
雨はふりつづき
   
太陽の恵みが きえた 
果物や野菜や穀物たちのことが
きにかかる

こわれはじめた四季の  まえぶれは
燃え盛る夏を      遠くへおいやり 

夏をわすれた
秋のはじまりが
やってくる




自由詩 空白の季節 Copyright st 2017-08-21 17:30:21
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