ヒートアップ
水宮うみ

もうみんな忘れてしまっていたけれど温暖化は日々進んでいってた

南極の氷も溶けるこの暑さエアコンひとつで簡単に消せる

地上では無数の光が輝いて地球の空から星が消えていく



ヒートアップしていくこの惑星の上で、僕らはどこか冷めた表情をして日常を送っている。僕らはもう十代ではないから、夏のようには熱くなれない。地球を救うなんてこと、最近じゃ冗談でも言わなくなった。
夢のように科学が進んで、僕らはいつしか夢のように豊潤な自然を失ってしまった。
社会がこの星を制圧していく。
地球はやがて炎になる。僕らは何になるだろう。


短歌 ヒートアップ Copyright 水宮うみ 2017-07-24 13:13:16
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