終わったらフワッとするような話が好きでした。
5or6

畑に植えた
スイカが枯れた
だけどまだ初夏

昔いじめっ子だった子は大人になりいじめていた子側から疎外されて孤独に死んだ
何かを与えると何かを無くす世界で考えるのはきみに何をあげればいいのかという事
無くす事なんて何も考えてないという事

沢山の綿毛が空に飛び立つ
ような水泡
がキラキラと空に向かうの
と娘が呟いたから
そのまま言葉を
放った

青よりも空よりも白い水泡

もう娘は飽きて机に座り
オモチャのハーモニカを吹いている

取り敢えず何も聞かないけど
きみときみが仲良くなれたら
それはそれで嬉しいんだ
きみときみは赤の他人だけど
何故だかとても嬉しいんだ
きみときみが仲良くなれたら
取り敢えず何も聞かないけど
何も聞けないけれど


心が騒つくのを放っておけない人達がいがみ合っているのを見て心が騒つくのを放っておけない人が心が騒つくのを放っておける人達のようにしているのを見て心が騒つくのは心が騒つくのを放っておけない人達がいがみ合っているのを見て心が騒つくのを放っておけない人が心が騒つくのを放っておける人達

ぼくときみときみは
はじかれたり
ふりかかったり
ひっかかったり
よのなかを
ぽちゃぽちゃと生きているけど
ゆっくりと手をつないで
歩いている

終わったら
フワッとするような
話が好きでした。


自由詩 終わったらフワッとするような話が好きでした。 Copyright 5or6 2017-07-17 12:51:21
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