わが身の不運 うふふ
オイタル

夕焼けが
ずいぶん遠い
空から少しずつ
はがれている

ジャングルジムの端にのっかって
かくも心弱く生まれついた
わが身の不運を嘆いている

いじわるのよしきくん
ぼくの手放しの抗議を
君は受け入れてくれなかったね

やさしいさとみちゃん
やさしいのはただやさしいというだけ
かな

この背中に雲をまとって
空を飛びたい

端々に指をめぐらせて
夢じゃなくって
あちこちに
糸を伸ばして

どうだろう?

ジャングルジムの一番てっぺんに座って
かくも心弱く生まれついた
わが身の不運を嘆いている


自由詩 わが身の不運 うふふ Copyright オイタル 2017-06-17 21:48:00
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