親父
讃岐どん兵衛

3本に見える親父のしわも
近づいて見ると
土星の環のように
たくさん見えてくるのだろう



でも近づき難い威厳がある
物忘れが多くなったけど
柔らかくなっていく眼差しで
威厳を保とうとする



親父を間近に見る時は
きっと 瞳が開かなくなった時だろう
それでもいい
そんな親父が好きだから


自由詩 親父 Copyright 讃岐どん兵衛 2017-06-12 01:36:15
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