草間彌生、初夏
番田 


友人が草間彌生を見ようというので
六本木にむかった 私は
目の前の長蛇の列に並びながら
カラフルな その 作品を思っていた


カラフルだった 色や形の 並べられた
彩られた絵は そして 魅力的だった
しかし 私は 彼女が書いた あの小説を知っていた
その色や形には見られないような感覚を


私は正直暑い中そこまでは
しかし 鑑賞者がくるとは 思っていなかった
難解とも取れるような抽象画と
そしてそこにある奇妙な立体作品たち


アートが好きであること
それは一体どういうことなのかはわからないけれど
事物の奥にあるものを私は
作者は感じらせてはいないのだと思った



自由詩 草間彌生、初夏 Copyright 番田  2017-05-21 23:16:49
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