さよならブランコ
田中修子

ちいさな公園で
ブランコをこいでいる
あれはともだち

ほうりだされたカバン
あそびすり切れたクツ

おりおりのかわいい花
うつりかわる葉のいろ
近くなる遠くなる空
すりむいて熱いひざこぞう
てのひらは金属に煙たつ
水のみばの錆びたにおい

そろそろイチジクの葉を着よう

ブランコを高くこげた
虫のことなんでも知ってた
じゃんけん強かった

夕暮れ さよなら

まーたーあーしーたー
まーたーあーしーたー

もう会えないかもしれない
いきなり大人になる横顔
影みたいにどこまでも
のびる声

ともだちの名前
みんなわすれた


自由詩 さよならブランコ Copyright 田中修子 2017-05-01 21:20:19縦
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