もしも
1486 106

もしも僕の顔がもっと格好良かったなら

もしも僕の背がもっと高かったなら

もしも僕の年がもっと若かったなら

君の恋人になれるのかな

もしも僕がお金をもっと稼げたなら

もしも僕がご飯をもっと上手に作れたら

もしも僕がお話をもっと上手に出来たなら

君の恋人になれるのかな

もしも君と恋人になることができたなら

虹が生まれる場所へ行ってあげたいな

七つの色を持つ音階の花を摘みあげて

メロディの花束をプレゼントするんだ


もしも僕が国を動かす政治家だったなら

もしも僕が人々を救う医者だったなら

もしも僕がテレビで輝くスターだったなら

君の恋人になれるのかな

もしも僕に人の心を動かす力があったなら

もしも僕に人を思いやる優しさがあったなら

もしも僕に人を惹き付ける魅力があったなら

君の恋人になれるのかな

もしも君と恋人になることができたなら

星の海を越える船に乗せてあげたいな

銀河色に輝く流れ星の欠片を拾いあげて

願いを叶える指輪をはめてあげるんだ


眠るたびに君の夢を見る

眠るために幸せな夢を見る

夢から覚めると思い出す

全ては夢だと思い出す


もしも君が仕事を辞めてしまわなければ

もしも君が遠い町へ行ってしまわなければ

もしも君が彼と付き合っていなかったら

もしも全てが嘘だったなら

もしも君が僕の言葉を聞いてくれたなら

もしも君が僕の気持ちを知ってくれたなら

もしも君が僕の存在に気付いてくれたなら

君と恋人になれたのかな


自由詩 もしも Copyright 1486 106 2017-04-26 22:44:08
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