ehanov

踵の向きよりも、踵の肉付きや艶なのだろう。表されることは、現れに後姿を観察されている。
君が話すことの内容は、いずれの場合も君が話す仕草に先立つことはない。
いかなる時であれ、我々は思いたがることで感覚を舌鼓するから。
言葉を発する前に必要なものは、既に携えている。それを眺めること。使用する前に、徹頭徹尾、逡巡することだ。
大地に存分堆肥した末に大地は恵まれ、海となる。
それはその時、既に世界と繋がる。
行方をくらます事は出来ない。我々は忍ばれず、可視化されている。


自由詩 Copyright ehanov 2017-04-24 20:41:21
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