さくら
ガト

儚いのは
花ではなく

人なのです

この
美しい花は
誰のためでもなく
悠久の時を生きている

その木の下に
人が様々な人生を当てはめ

懐かしんだり
見上げて泣くのを
ただ優しく見下ろし

時々
もらい泣きをしては

人の儚さの上に
花びらを降らせる 


自由詩 さくら Copyright ガト 2017-04-08 20:40:18
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