車内
5or6

帰りの車で
仕事で使えないジジイを笑い話にしているのを聞いて
帰宅する

黙ったまま
話を聞いて
時々笑う

駐車場で別れて
一人

文字にする

誰かを笑いながら
誰かに笑われて
誰かが文字にする

繰り返す毎日を呼び起こす指先に
もうペンを握る力もいらない

ただ誰かの言葉を
自分ではない誰かになって
誰かに話して
一人

笑うだけ

仲間がいればいい

だけ







自由詩 車内 Copyright 5or6 2017-03-17 08:03:05
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